月別: 2008年11月の記事一覧
ビパサナという瞑想
先週の土曜日は久しぶりの瞑想会でした。ほとんど一年ぶり!これには自分でも驚いてしまいました。しばらく間が空いたという感覚はあったのですが、それにしても一年とは。
でも、時間の流れが速く感じられるのは私だけではないらしく、参加した方が口々に「え?もう一年?」と言われてました。
というわけで、久々の瞑想会でしたが、やっぱり自分にとって、こういう時間は本当に必要だなあと改めて思いました(と言いつつ、一年もブランクが^^;;;)。
私が一番サボっているかも。参加者の中で。
日常的に瞑想の時間をつくっている方は、本当に偉いなあと尊敬します。
でも、でもです。
今回のプログラムで最後に教わった「ビパサナ」という瞑想は私にも続けられるかもしれません。
とにかく、簡単です。
仏陀が考案したといわれるとても簡単な方法で、自分の呼吸に注目します。息を吸うとき、吐くとき、鼻から出て行くその呼吸に注目します。
それだけです。実際にやってみると、息が出ていくとき、入ってくるときに目を向けるだけなのに、ただ「見る」ということを続けることが意外に難しいのに気づきました。
どういうことかというと、すぐに他のことに気を取られたり、考え事をしたりしてしまうのです。10分間の瞑想のうち、どれだけ見ることに意識を向けていられたかというと、信じられないくらいほんのわずかな時間なのには、我ながら驚きました。
私だけかしら?すぐ何か考えているんです。きっとこの調子で、何かを見るたびに、そのもの自身を見るよりも自分の感情を絡めたりして見ているのだろうなと思いました。何と言うこと!
「客観的に見る」と一口に言っても、なんて怪しいことかと思います(少なくとも私に関しては…)。
それに気づけただけでも、ちょっとはいいのかな?
こんなことを考えたからと言っても、難しい顔をして瞑想をしていたわけではないのですよ。こうした気づきはほんの瞬間のことです。書いてみると長くなるのですが…。
おそらく普段だったら忘れてしまうような些細なことに違いありません。それをちゃんと意識できて、覚えていられたところが瞑想会の瞑想会たるところでしょうか。
ということで…、
また来年、春になる前くらいに開催できたらいいなと思っています。
かたつむり工房
手塩研(手塩にかけて教材作り・授業作りトレーニング研修会の略)で、講師をお願いしている平井先生の主宰される工房が、NHKの「わかば基金」の対象として選ばれたそうです。おめでとうございます!
NHKのサイトの「かたつむり工房」がそれです。
かたつむり工房は精神障害の方達の作業場であり、なおかつエコロジーの実践場でもあります。EM菌でたい肥を作り、それで野菜や花を育てます。作業に来るメンバーの方達には、ちゃんと一日〇〇〇円の報酬も出るそうです。
「もっとちゃんと報酬を出してあげられるようになりたいんですけど」と、平井先生は申し訳なさそうに、もどかしそうに言われます。
「何百円だなんて少ない!」と思われるかもしれません。でも、多くの作業場では何百円どころか〇〇円の世界なんです。
昔、東京都でお手伝いした作業場では、部品の組み立てが一個何円(もしかしたら何銭?)でした。その作業場が特に低賃金だったわけではありません。当時もビックリでした。
今どき信じられないような相場の世界でした。たぶん今でもそんなに変わっていないでしょう。これではとても自立できないし、働く意欲も持てなくなってしまいますね。
国は自立支援法によって施設利用料の自己負担を強いるのではなく、働いた分の報酬がちゃんと支払われるようなシステムをつくってほしいなと思います。そのほうがずっと効果的に自立につながる気がします。
こうした中で、環境問題にとりくみながら働く意欲につながるようなとりくみを模索しているのが「かたつむり工房」です。
基金を元に、菜園の隅にミニログハウスが建てられるそうで楽しみです。皆さまの温かい応援もよろしくお願いします。(イベントの報告「手塩研」)