セレニティカウンセリングルーム

月別: 2010年5月の記事一覧

キャンパスの緑でリフレッシュ

新緑のキャンパス 学生相談室の窓から見える風景です。木々の向こうには、森林浴にピッタリの深い緑の丘陵地帯が広がっています。たまに散歩途中のおじいさんが、ベンチに腰を下ろして、林の中を眺めていたりします(大学の先生ではないと思うのですが・・・、もしそうだったら、ごめんなさい!)。写真を撮ったときは気づきませんでしたが、撮った写真をよく見ると、いつの間にか日射しは初夏を思わせる強い日射しになっているのですね。

相談室の重たいサッシの窓を開けると、にわかにいろいろな野鳥のさえずりが聞こえてきます。自宅の近くでは聞いたことがないほど、バラエティに富んだ小鳥の鳴き声が聞こえます。それだけでもふーっと力が抜けていく感じです。

そして、小鳥のさえずりとともに、木立の匂いに包まれます。フェトンチットでしたっけ、樹木の出す香りにはリラクセーション効果があると言われますが、そんな効能は抜きにしても、かぐわしい木々の匂いとおいしい空気を吸い込むと、それだけでからだの隅々にまで、すがすがしいエネルギーが広がる感じがします。「3分間リラクセーション」とでも言えそうです。

新鮮な空気を吸った後は、また重たい窓を閉め、大きな鍵をガチャッと閉めると、またいつもの学生相談室の静寂と現実がもどってきます。お昼休みの束の間のリフレッシュです。

リフレッシュと言えば、朝、相談室までキャンパスを歩いてくるときも。わざわざたくさんの木々の横を通り抜けて来るルートを選んでいるのです。若葉がフワフワとそよぐ、枝がシダレヤナギのように垂れ下がっている木の下を通って、白いハナミズキ(もうとっくの昔に咲き終わってしまいましたが)の並ぶ通路を眼下に見つつ、(芝生を育てる)養生のためのロープが張られた芝生を抜けて、相談室のある建物に入ります。

わざわざ回り道したり、階段を上がったり下りたりしながら移動する私みたいな人もあまりいないかもしれませんが、せっかくこんなに木々の多いキャンパスなのだからと、回り道を楽しんでいます。

でも、帰りはそんなこと言ってられません。終業時刻になるやいなや、大急ぎで部屋の鍵を掛け、担当スタッフへの挨拶もそこそこに、脱兎のごとく相談室を飛び出します。バスの時刻がぎりぎりなのです。

でも、そうして乗ったバスの窓からは、またもや自然を感じることができます。浅い緑色の鏡のように、キラキラと輝く田植えのすんだ田園地帯を目にすることができるのです。こんなふうに、四季の変化をそこここで感じることができるのは、ささやかながら幸せなことだなあと、しみじみ思っているこの頃です。

チャクラ ブリージング(瞑想会)

このところ、さわやかなお天気が続いていますね。大学に向かう時は、田園地帯を抜けていくのですが、田植えの水が田んぼに張られ、遠くまで一面緑に輝いている様子は、毎年のことながらすがすがしい光景です。電車と大学の送迎バスを乗り継いで行くのですが、車窓からこんな風景を目にすると、気持ちよく一日のスタートが切れることに心から感謝したくなります。

しばらく前まで真夏のような暑さと、冬に逆戻りの寒さが繰り返していたので、やっぱり新緑の頃には新緑の、初夏には初夏の風景が、四季折々に見られるのはうれしくなります。

さて、そんなすがすがしいお天気なのに、今日はパソコンに向かってあれこれやっているうちに、一日終わってしまいました。あ~、もったいな!でも、次回の瞑想会(6月19日・土)のご案内文を近々アップできると思います。

タイトルは「チャクラブリージング」。「呼吸と瞑想」がテーマです(いつものようにSohamから届いたタイトルをもとに、私がアレンジしてご案内させていただきますので、私流の解釈も入っているということで、なにとぞご了解くださいませ)。

日頃、特に意識していない呼吸ですが、じっくり向かい合うと、案外奥が深いような・・・。呼吸を通して、また一つ新しい自分に出会えたらいいなあと思います。自分を発見するって楽しいです!

キャリアデザイン、キーワードは「必要性」

ある時、キャリアデザイン学科の学生さん(仮にAさん、女性)から取材を受けたことがあります。ゼミの課題で、自分の興味のある職業を選び、実際にその職に携わっている人の話を聞いてレポートを書くという課題でした。

最初、連絡をもらって真っ先に思ったことは、「私でいいのかな?」ということでした。およそキャリアデザインとは縁遠い歩みだと思ったので、率直にそのことを伝えました。しかし、Aさんが言うには、セレニティのサイトを見て興味を持ったので、ぜひ話を聞かせてほしいとのことでした。私の方でも、サイトの何に興味を持ったのか聞いてみたい気もして、取材を引き受けました。

そんな経緯で始まった取材でしたが、生い立ちから語り初め、一通りのヒストリーを話し、何とか無事にインタビューも終えました。そして後日、書き上げたレポートが送られてきました。

自分のことが人の筆で語られるというのは、何とも不思議な気持ちでした。レポートはポイントを押さえてうまくまとめられていました。一番感心したのは、そこに書かれていたレポートのキーワードについてです。キーワードは「必要性」となっていました。私自身、自分のキャリアをキーワードで捉えるということはなかったので、新鮮で面白く感じました。

必要性・・・これは日頃の私のやり方をそのままズバリ言い当てている気がします。今必要とされることに全力投球すること。すると次にやるべきことが見えてくる。その積み重ねが、また次の一歩につながる、そんな気持ちでやっているので、「必要性」と言われると、まさにその通りと思い、感心しました。

そんなことがあって後、このことを知り合いの大学院生に話したところ、「それって、行き当たりばったりってことですよね」といたずらっぽく返されてしまいました。で、すかさず、「もちろん、そうも言えるけど、行き当たりばったりと捉えるか、必要性と捉えるかは大きな違いよ」と反論。

「私の意識としては、行き当たりばったりといった感覚はぜんぜんなくて、必要性を感じて動き出すという感じ。必要性を感じるからこそ、モチベーションが上がって、熱意を持って行動に移すことができるというわけ」とも付け加えました。

そう、私の場合「必要性」は、いろいろな行動のベースにあるような気がします。アサーション・トレーニングに関わるキッカケも、私自身がもっと率直に表現できて、ラクになりたかったからだし、女性の問題も私自身が女性としての生きづらさを感じ、何とかそこから抜けだしたかったからであり、教育問題も子どもを育てる過程で考えざるを得なくなったので学び始めましたし、環境問題も、行政や政治への関心も・・・と、いつも必要だから「情報が欲しい」「学びたい」でやってきました。自分の必要性から来る問題だから必死に学びます、すると次に何をすればよいかが見えてきました。

う~ん、でも、これでは・・・キャリアがデザインされていないということなのかなあ。というより・・・もはやキャリアをデザインする歳でもなく、リタイアする時期の方が早く来てしまいそう。だからやっぱり、必要性を感じたら、どんどんやっていこうと思っています。行き当たりばったり、って言わないでくださいね。

どんなお天気でも心はserenity

(画像はクリックすると大きくなります)

2月に「近いうちに、ブログをリニューアルします」と書いたため、その後ブログを開くたびに「どこが変わったの?見えないところで変更があったのかな?」と、気にして見てくださっていたという声を聞きました。同じように、気に掛けてくださっていた方がいらっしゃいましたら、ホントにお騒がせなことですみませんでした。

さて、先週の木曜日(祝日)は瞑想会でした。その一週間くらい前、瞑想会に参加申し込みをいただいた方々に確認のメールをお送りしたときのことです。私は次のような言葉で始めました。

「風は冷たいですが、今日は気持ちの良いお天気ですね。
木曜日もこうだと良いのですが、この頃のお天気はわかりませんね。
どんなお天気でも、心はserenity(平安)といきたいものです。」

そうしたところ、返信メールにこんなふうに書いてくれた方がいました。

「<どんな天気でも心はserenity>=良いフレーズですね。大本語録に載せましょう」

何気なく書いたひとことでしたが、こんなふうに見てもらえて、私自身ハッとさせられました。そして、「serenity(セレニティ)」という言葉について改めて大事にしたいと思いました。

ちなみに、serenityの元々の意味は、晴れた日に、海が凪いで、静かな状態を表しているそうです。そこから、「平安」とか「静穏」という意味で使われています。

晴れて、波のない静かな海。セレニティのイメージを思い浮かべていただけるでしょうか・・・。私自身、落ち込んだり、心がザワザワしているとき、そんなセレニティのイメージに助けられています。

(写真は、沖縄県、嘉陽(かよう)の海です)