セレニティカウンセリングルーム

澤田嘉郎個展にて

すっかりご無沙汰しているうちに、なんとなんと年末になってしまいました。
申し訳ございません。皆様お変わりありませんか?

私の方は大きく崩れることなく動けていることに本当に感謝の日々です。
とは言うものの、あちこち小さなメンテナンスが必要なお年頃でして、大学の忙しさもあって多忙な日々を過ごしておりました。

そんな中ですが、11月には久しぶりに銀座に出向き、
澤田嘉郎先生の個展にお伺いしました。
コロナのこともあり、数年ぶりです。

澤田先生には10数年前に池袋の「花よろず」という素敵な花屋さんの一隅で、好みの花を選んで絵の題材にするという、なんともわがままで贅沢な水彩画教室の講師としてお世話になりました。
澤田先生は油絵も描かれますが、私の中ではどちらかというと水彩画のイメージが強い方でした。それが今回は油絵が中心で水彩画の点数は少なく、何か心境の変化がおありか?といささか興味が湧きました。

色彩も、以前はソフトな中間色が多かった気がしますが、今回は赤や紫といった鮮やかな色彩が印象に残りました。こうした変化に気づくと、すぐに訊いてみたくなるのが私の悪い癖で・・・。

他にも鑑賞されている方がいらしたので、矢継ぎ早にならないようにちょっとは気を遣いつつ、質問や感想を次々と投げかけてしまいました。

先生の個展の楽しみの一つは、素人の思いつきのような感想や勝手な評価にも真摯に耳を傾け、質問には率直に答えて下さるところです。たとえば今回の色の変化については、コロナの広がりや社会の変化の中で先生ご自身の心境の変化などもあってのことと背景を話して下さったし、赤や紫はご自分でも意識して使っていたことなども答えて下さいました。

「今回の絵の中でどれが一番お気に入りか」「この茎の先の小さな粒粒は子どもの頃原っぱで見た記憶がある」思いつくままいろいろおしゃべりできて楽しい時間でした。そしてこの空間全体が、何より優しい空気で満たされていたのがと~っても居心地良かったです。
表現は人なり、と言いますが本当にこの言葉の通りでした。

(写真撮影・掲載には許可を頂いています)

☆  ☆  ☆

今年一年、世の中いろいろありましたね。
気ぜわしく過ぎていく日々の中に、自分自身との穏やかな対話のひとときを持つことができますように(自戒を込めて)。
皆様にとって、新しい年が平安(serenity)でありますように!