セレニティカウンセリングルーム

カテゴリー 『 社会 』

映画“チョコラ”…ストリートチルドレン

映画のご案内です。

「チョコラ」

なんとなく甘いチョコレートを連想してしまいますが…。
「チョコラ」とはスワヒリ語で「拾う」という意味だそうです。
「生活のためにクズ拾いをしているストリートチルドレンをさした侮蔑的な意味合いを含んだ言葉」だとのこと。

ケニアのストリートチルドレンを支援しているNGO「モヨ・チルドレン・センター」主宰の松下照美さんは、セレニティの教師研修会「手塩研」講師の平井恵美子さんの長年にわたるご友人だそうです。そんなご縁でご紹介させていただきました。お時間がありましたらお出かけ下さい。

今後、各地で上映が予定されているようです。お近くでの開催も、今後追加されるかもしれませんね。ホームページで追加情報をご確認いただければと思います。

東京は5月9日(土)より公開になっています。詳しくは上記公式ホームページで。

紙芝居屋さんに後継者

東京下町で紙芝居屋のおじいさんが高齢のため引退し、若者が後を継ぐことになったという新聞記事を読みました。

若者は紙芝居に魅せられておじいさんに弟子入りし、今日まで紙芝居屋修行に励んできたそうです。

「これからも子ども達に夢を届けていきたいです」と後を継ぐことになったお兄さん。路地裏の一角には、紙芝居に集中する子ども達の後ろ姿に混じって、子どもを抱っこしたお母さんやお父さんの姿も見えます。子ども達の歓声まで聞こえて来そうな写真です。。。。。

後継者ができて良かった!これからもずっと続いていってほしいなあと思います。

今では紙芝居を知らない子もいるかもしれませんが、私が子どもの頃はホントに身近な存在でした。

紙芝居屋のオジサンが道ばたに自転車を止めて、駄菓子などを売りながら子ども達を呼び集めます。ある程度人数が集まったら、「さあ始まり、始まり~」と、紙芝居の世界が展開されていきます。

紙芝居の面白さは、なんといってもあの紙を引き抜く瞬間ではないでしょうか。「さあ、次はどうなるの?」と、ハラハラ、ドキドキしながら、オジサンが紙を引き抜く手元に、子ども達の目が集中します。

わずか10分足らずの「子ども劇場」でしたが、終わるとそれなりの余韻と満足感があって、小規模ながらやっぱり「一種の観劇」だったのだなあ、と今になって気づきます。

友だち同士オシャベリしたり、駄菓子を食べたりしながら、肩寄せ合って、肉声での語りに引き込まれていたあの頃。のどかな時代の産物で、このスピードのご時世にはそぐわないのかもしれません。
しかしだとしても、いつまでもすたれないでいてほしいと思います。

実は、孫がもう少し大きくなったら、紙芝居を見せてやりたいなあと思っているんです。………な~んて言いながら、孫をダシに私が楽しもうというコンタンなんですけどね。

エスカレーターの片側空け

いつの頃からか、エスカレーターの左右どちらかを空けて乗る、というのが習慣のようになってしまっています。

関東は左に寄って右をあける、関西はその逆。などと言われます。(ちなみに境目は岐阜あたりだとか)。

ともかく、そんな習慣が定着しそうになっていますが、先日、新聞の投書に次のような話が載っていました。

(要約)
投書の主は関東地方にお住まいのご高齢の方でした。左手が不自由で足腰も弱っているので、出かけたときは当然、階段でなくエスカレーターを利用することが多いそうです。そしてエスカレーターに乗るときは、右手で手すりにつかまり、身体を手すりに預けるようにして支えて乗るそうです。

ところが、ここで問題になるのが先程の習慣。関東の場合、右を空けて乗らなくてはならないとなるとたいへんです。不自由な左手で身体を支えなくてはならないのです。思ったように手すりをつかむこともできず、不安定なままで立っていなくてはなりません。ましてや、右側を掛け上がっていく人がちょっとでもぶつかったりしたら、それこそ生命の危険さえあります。

お年寄りは言われます。「どうか、エスカレーターに安心して乗ることができるよう、急いでいる方は階段を利用してください」と。

すごーく反省しています。

私も、急いでいると、ついエスカレーターの右側を階段のように上ってしまっていました。特に、朝の通勤時間帯に「次の電車に乗らないと乗り継ぎ電車に遅れる!」なんていうときは、若い人達に混じって、電車がホームに着いた途端、エスカレーターを駆け上がっていました(ハアハア息を切らせながら)。

でも、最近は階段を上ることにしました。確かにエスカレーターは「乗る」のであって、「上(のぼ)る」ものではないですものね。

そして、エスカレーターに乗った時は、ひたすらおとなしくジッと流れに身を任せております。遠からず、私もエスカレーターに大いにお世話になる一人ですから…。

派遣村を出て実家に帰る選択は有る?

昨年暮れからお正月明け頃まで、日比谷公園に「派遣村」ができました。全国から集まった派遣切りにあった人達に対して、「行くところがなかったら実家に帰ればよいのに」と言う意見もあったと聞きます。

それは難しいなあ、と言うより無理ではないかなあ。と瞬間思ってしまったのは私だけでしょうか。

なぜなら、実家に帰れない(帰りたくない)事情があって、ネットカフェに寝泊まりしていたのでしょうから、仕事や泊まる所がなくなったからと言って、突然「実家に帰ろう」ということには、なかなかならないと思ったのです。

日ごろ、大学生の話を聞いていると、話題が直接家族との関係に触れていなくても、学生達と家族の人間関係の温度の高低みたいなものは伝わってきます。

特に家族の仲が悪いというのではないけれど、なんとなく疎遠…というような感じも多く見受けられます。

では、学生達が家族のことを無視しているのかというとそうではなく、むしろ気遣っているからこそ、自分が迷惑を掛けないようにしようとして、疎遠になっている。そんな感じです。

そして時には、同じ家にいてもほとんど話をしないとか、生活リズムが違うため顔を合わせる機会がほとんどないとか、食事は自室に持って行って一人で食べるとか、…家族というより同居人みたいな感覚に近いかなあと思ったりするときもあります。

これらは良い悪いの問題ではなく、人によって、状況によって、生活していると自然にそうなっていく、そんな現状社会一般の状況が現にあるということだと思います。

同じ一つ屋根の下に暮らしている家族の中であってもこうした状況です。仮にもし、ある人が派遣切りにあった場合、その人がふだん家族と連絡をとっていなかったとしたら、その状態からいきなり、「仕事も住む所もないから実家に帰ろう」とすんなり決められるものではない気がします。

そんなことを思っていた矢先、精神科医で引きこもり問題に詳しい斎藤環さんの講演を聴く機会がありました。

そしたら斎藤さんが、「派遣村の人達は実家に帰ればいいという話があったけれども、それは彼らの選択にないでしょうね」と、サラッと言われました。

思わず、「オっ?」と思ったのですが、斎藤さんの場合は、私とは少しニュアンスが違うのです。実家が逃げ込み先にならなくなったのが「ネットカフェ難民」と言われている人達だというわけです。

イギリスでは若年ホームレスが26万人だそうです。日本のネットカフェ難民は一応5000人とされています。

イギリスの場合、「パラサイトは恥」という文化社会の国なので、家に居続けるわけに行かず、ホームレス化することになっってしまったのであり、日本の場合、今までは「引きこもり」という形で家が抱え込む力を持っていたのだと言えます。

家に抱え込む力がなくなったとき(不況もその一因)、ネットカフェへ流れたのではないかというのが斎藤さんの意見でした。だから、また家に戻ると言うことは考えられないというわけです。

いずれにしても、家族、個人、社会、文化、いろいろな意味で、変化や柔軟な思考を鍛えられずにはおかない状況のように感じます。

柔軟な思考と変化で、この先いつまでついていかれるかしら?
と、ちょっと自分に不安。
&、ちょっとこれからの社会の変化に期待。期待というのは、思いがけず、既存の価値観や方法にないものが見つかるかもしれないという期待です。

迷子の年賀状

今年のお正月は変でした。年賀状の来るのがすごく遅いのです。
松の内を過ぎても、いつもの三分の一くらいしか届いていません(元々、そんなに多くはありませんが。筆まめではないので ^^;)。

どうにもおかしいので、昨日(10日)、届いていなかった身内からの年賀状について、本人に問い合わせしてみました。すると、12月の28か29日頃には出したのだそうです。

急きょ、郵便局に問い合わせしましたが、昨日の夜現在、未だに行方不明です。連休明けに再度捜してみるとのことですが、どうなることか………。

年賀状は、何といっても年頭のご挨拶なので、宣伝やダイレクトメールでない限り、筆まめでない私も必ずお返事するようにしています。これをお読みくださっている方の中で、今年、もし年賀状を下さったにもかかわらず、私からの年賀状が届かなかった場合は、そのような事情ですので、ご理解いただければと思います。

そして、もしよろしければ、その旨メールでもいただければ嬉しいです。また、住所変更や連絡事項を書いてくださっている場合も、ご連絡いただければ幸いです。
いずれにしても、せっかくの年賀状が読めないのは悲しいですね。

郵便はちゃんと届くものと、今までは信頼していたんですけれど……。これからは、「大丈夫かなあ?」という心境です。

迷子の年賀状、いったいどこへ行っちゃったんでしょう?
何とか見つかってくれればいいのですが……。