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入学式風景
桜が咲いたと思ったら、早くも新緑の季節が間近です。
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
大学も新入生を迎え、キャンパスにも新鮮な風が吹いています。
学生相談室には、悩みの相談というよりは、教室の場所がわからなくて訊きに来る学生や、自分の必要な情報がどこに行ったらもらえるのかわからなくて、とりあえず相談室にやって来る学生も少なくなく、大学と言えども、やはり新入生の行動は初々しくてかわいいものだなあと思ってみています。
かく言う私も、教室の場所は未だによくわからない複雑構造なので(覚えようとしないだけ?)、一緒にキャンパスの地図を広げては、「たぶんここだと思うけど・・・」なんて答えている始末なんですが・・・。
さて、今年の東大の入学式では、来賓の建築家・安藤忠雄さんが、入学式で親に苦言を呈したのだそうです。学生の入学式参加者が3200人に対して、父母や家族の参加者が5300人という現状に「学生の親離れ、親の子離れを」と話されたそうです(家族の参加は学生一人につき2名までと制限があったそうですが、それに対して、他にも出席したい家族がいるので許可してほしいという問い合わせもあったのだとか)
これは東大だけの現象ではないようです。私の勤務する大学でもこれに類する話が話題になりました。
確かに、折しもお花見の時季、しかも場所が日本武道館で、付近には桜の名所も多いとあっては、地方から、両親だけでなく一家みんなで、花見の旅行もかねて入学式に。というのも気持ちとしてはわからなくはありません。小中高校教育の総仕上げと考えれば、家族の一大イベントとも言えるでしょうし・・・。準備する大学としてはたいへんかもしれませんけれど。
いずれにしても、入学式は日本の春の風物詩。何となく新鮮で、ウキウキした気分になれるのは嬉しい気がします。