関連するコトバ 『 醍醐味 』
梅が満開
近所を散歩すると、あちこちでやっと満開になった梅を目にすることができました。
こうしてみると、今年はヤッパリ寒かったんですね。いつもは桜が咲き始めている頃ですから。その桜はまだまだ。近所の小学校の校庭の桜は、蕾のふくらみも見えませんでした。
とは言え、もう4月も目前。新学期、また新しい出会いが待っています。大学も少子化の影響なのか、年々新入生の数が減っているようですが、今年はどんなかな?
昨年の怒濤の新学期を思い出します。気持ちを引き締めなくては・・・。なにしろ去年は、4月から7月下旬の夏休みに入るまで、トイレ休憩もとれないくらいの忙しさでした。あれほど多忙な年はありませんでした。
でも良くしたもので、どんなに忙しくても、とりあえず問題が解決して新たな一歩を踏み出した学生たちを見ると、疲れも吹き飛んで苦労も報われた気持ちになってまた頑張ろうという気になれます。ああ、よかったよかったと。そんな「よかった」が体験できるからこそ、心配したり、落ち込んだり、グッタリ疲れたりしたとしても、続けていられるのだと思います。
プラス、元気になっていく人に接することで、こちらも一緒に元気になれるのが人間関係ならではの面白いところで、心理相談の醍醐味かもしれません。このことは学生相談に限らず、カウンセリングルームでも同じですが・・・。
何はともあれ、そんな新学期がもうすぐ始まります。
アサーション・トレーニングの醍醐味
「自分が思ったこと、感じたことを言ってよい。」
「こちらの言ったことを、相手が拒否したり怒りを表しても、それは自分が悪かったと思わなくてもよい。」
アサーション・トレーニングで、こういった意味のことをお話しするとすごく衝撃を受け、参加された方はとまどいの表情を見せられることがあります。
本当?言ったら相手を傷つけるのでは?
私が言ったことで相手が怒ったら、私のせいでしょう?…と。
大人数のワークショップの時は、会場中が一瞬どよめいて、直後、サーッと拒絶の空気が会場を支配するのを感じます。堅い、張りつめたような空気。
アサーション・トレーニングのプロセスで、どうしても通らなくてはならない、乗り越えなくてはならない壁(?)です。
さて、そこから一転。
実習トレーニングに入り、ロールプレイを通して実体験していくと、空気が徐々に変化していきます。氷が溶けるように和やかな空気へと変わります。
だんだん参加者の表情が豊かになり、笑顔も出始めます。そして終盤にかけて、こちらの細かい指示がなくとも、自然に良いコミュニケーションが展開されていくさまは、ある意味アサーション・トレーニングの醍醐味です。
そしてさらにアサーション・トレーニングのうれしいところは、終わると一人ひとりがキラキラしてくるところです。数時間前まで見知らぬ人たち同士が、古くからの友人のようにお互いを大事にしあえる、そんな空間になっています。
私にとっても、とてもうれしいひとときなのです。