カテゴリー 『 雑感 』
実りの秋へ
稲刈りのすんだ田んぼの所々に白鷺の姿が見え隠れしているこの頃です。大学に向かう送迎バスの車窓から見える風景も、すっかり秋色に染まりました。キンモクセイの香りに、早くも秋も半ばなのだと季節の移ろいの早さを感じています。
ブログがすっかりご無沙汰になり、すみませんでした。
大雨や突風、竜巻に台風と、この夏は本当に次から次へと自然の猛威に圧倒され通しでした。それに負けず劣らず、人間関係や社会の諸々の変化に、身辺も周囲も大嵐(?)。転覆しそうになりながらも、どうにかこうにか持ちこたえて秋を迎えることができました(ホッ・・・)。
皆様はこの夏をどのようにお過ごしでしたか?
何はともあれ、ちょっとホッと一息つきながら、秋から冬への自然の変化と共に、静かに自分自身も見ていきたいなあと思うこの頃です。
私事ですが、つい最近、高校の同窓会に、久々に出席しました。会えば気分は高校生になれるのが、同窓会のすごさですね。かつてほとんど口をきいたことの無かったような仲でも、言われた言葉に傷ついた経験でも、不思議と今は懐かしい仲間と出来事にしか思えず、月日は人を優しい目で見る能力を与えてくれたのかもしれないと少しばかり感動しました。
これも、青春という青く混沌とした嵐の中から、俯瞰して見られるようになった今だから言える、秋の景色の一つかもしれないと思ってみたりしています。若葉も素敵だけど、紅葉もなかなかいいものですね。まだまだ実りとまではいかないところが、なんとも・・・ですが。
お盆休みの東京
正月休みやお盆休みの東京は人通りが減って、街の景色も雰囲気も別の街のようです。そんな東京が結構好きで、お盆休みの一日、静かな東京に行って来ました(写真はクリックで拡大します)。
行った先が東京タワーで、撮った写真が高層ビルって、まるっきりおノボリさんですね~。
この日は浅草にも寄ったのでスカイツリーも間近で見ましたが、私の好みとしては東京タワーの方が好きかな?赤白のコントラストのなだらかなフォルムは、裾野の長い富士山にも通じる美を感じます。
人にぶつからずにのんびり歩くことができると、歩くのが苦ではなくなります、楽しくなります。普段いかに私たちは人混みにもまれているかを改めて思いました。海外から帰ってきてまず感じるのは空港ロビーでの人の多さです。「これぞ日本!」という感じで、「さあこれからいつもの日常が始まるぞ」と気構えを迫られる気がしたのを覚えています。
人口密度の高さというのは、きっと日本人の気風やメンタルヘルスにも少なからず影響しているでしょうね。大勢の中でできる限りストレスを減らして生活するためには、いやでも集団行動がうまくならざるを得ないというメリットがある反面、一方では、常に何事も競争というストレスにさらされるデメリットもあります。
日本には江戸時代くらいの人口が適当だという話も聞いたことがあります。少子化は国の活力が落ちるからと悪いことのように言われることが多いですが、働き手を増やすために子どもを産めというのは本末転倒では?人口がだんだん少なくなったらなったで、ライフスタイルを無理のない形に変えていけばよいのではないでしょうか?それに、子どもを安心して育てられる社会にしていけば、自然に子どもの数は増えていくはず。そんなこんな、人口密度のことなど思いながら、エネルギッシュな東京もいいけれど、のんびり、ゆとりのある東京もいいな~と思った一日でした。
紫陽花・ヒマワリ、エトセトラ
先日のガーベラのパネルのあった花屋さんに、この日はアジサイがいっぱい!アジサイは紫陽花と書くとピッタリな気がします。
以前、三宅島を訪れたとき、森(原生林?)の中で、人の背丈を優に超す大木の紫陽花を目にしてビックリしたことがあります。その自生の紫陽花は、縦横に大きく枝葉を広げ、花の大きさも「オバケアジサイ」とでも言いたいほどの巨大さでした。人の訪れない場所では、植物は本来の野生を取り戻すのかもしれませんね。
写真の紫陽花は品種改良された園芸種なのだと思いますが、実に様々な色合いの花がありますね。奥のスモークの掛かったような赤紫色も微妙なニュアンスがあって素敵です。秋色の花束にも似合いそう。
やっぱり、夏の代表的なお花といえば、これでしょう。
上の写真は、鮮やかながらお行儀の良いたたずまいの都会的なヒマワリ。
そうそうヒマワリも漢字で書けば「向日葵」。どなたがつけたのか、うまい当て字で感心します。
下はデパートのポスターに描かれたヒマワリ。その力強さと色合いの美しさに惹かれました。
この写真では伝わりませんね~。残念!
画家の木村英輝さんの作品だそうです。
ぼんやり歩いていても、日々の暮らしの中で植物を見つけると、ホッと一息つける気がします。
植物さん達、ありがとう!、です。
皆さんももしよかったら、ちょっとした植物との出会い、見つけてみませんか?
連休の過ごし方
連休も終わりましたね。
5月の連休や夏休み、年末年始など、マスコミでは駅や空港の旅行客や、各地のにぎわいなどにスポットが当たります。必ず混雑した乗り物風景や、旅に出る(または帰国した)親子連れへのインタビューなども、十年一日のごとくラジオやテレビから流れてきます。
いつだったか、「みんなが出かけていると思うと落ち着かなくなるんです。どこかへ行かなくちゃと思ったりして・・・」と話してくれた若いママがいました。確かにそんな気にさせられそうにもなってきますね。
でも一方では、「連休だけど家でゴロゴロしています。案外みんなそうだったりして~」なんてツイッターでつぶやいているのを散見すると、「うんうん、それわかる」なんて共感したくなります。
お休みなんだから自由に(心も縛られずに)、過ごしたいなあ。
贅沢な一日の始まり
桜が咲き終わると、土手の菜の花の黄色が目にも鮮やかに飛び込んできます。
菜の花の次には、田んぼに水が張られて、あたり一面緑の鏡のようにきらめく季節がやってきます。
写真は2週間ほど前の、大学に向かうバスの窓からの風景です。こんな田園風景が広がっているんですよ。
ある日など、遠く富士山まで望むことができました。風もない穏やかに晴れた日に、あんなにくっきりと富士山が見えたのは珍しいことです。秩父の山並みの向こうに白く雪をかぶった富士山がそびえ、そんな風景を横目で見ながらバスに揺られていると、ちょっと観光バス気分でした。
こんな一日の始まり、よく考えると、贅沢ですね。
感謝しています。