関連するコトバ 『 当たり前 』
奇跡の存在
新緑はどうしてこんなにみずみずしいのでしょう。目にしみるという表現がぴったりです。一年を通して、浅い緑色のこの色合いは、今この時季にしかない色彩と、光の反射の微妙なハーモニーがあって初めて可能になるのでしょうね。一年の中でも、生命の萌え出るこの時季にだけ与えられた恵みとでもいうのでしょうか・・・。
季節の変化がもたらしてくれる希望が、ことのほかありがたく思えるこのごろです。最近、あちこちで同じようなことばかり書いている気がしますが、いくら書いても出てくる言葉は同じような言葉ばかりです。3月11日の衝撃は大きかったです。その後の原子力発電所の事故も、生命のことや自然と人間のことなどを考えずにはいられない出来事でした。
生きていることそれだけで、ありがたいことだなあと思います。あたりまえと思っていることが、実はあたりまえなんかじゃないということに気づいてきます。
以前、瞑想会の折に、「生きていることはそれだけで奇跡なんですよ」ということを聞きましたが、まさに今、そのことを実感しています。
「生きている」というより、「生かされている」・・・かもしれませんね。自分が生きているのはたまたまそのチャンスを与えられているからに過ぎなくて、だから一瞬一瞬をもっと大事に生きなくてはいけないとも思います。
とはいっても、人間てすぐ忘れるし、怠け者だからサボるし・・・。気がつくといつものだらだらとした日常になっていたりします。この「人間」って、そう、まさに私のことです。
それでも、気づいたら、そのたびにたて直ししながら、自分という存在が「奇跡」の存在であるということを、できるだけ忘れないでいたいと思います。
“一杯のお雑煮”の幸せ v(^^)
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
関東地方はお天気に恵まれ、穏やかなお正月を過ごすことができました。大雪に見舞われて大変な被害に遭われた地方もあることを思えば、これだけでもありがたいお正月でした。
漁船が雪の重みで何百隻も沈没してしまったり、鉄塔が折れ曲がったりして、美しい雪景色は一変して、圧倒的な自然の猛威を見せつける場となってしまいました。
被害に遭われた方々には、心からお見舞い申し上げます。
同時に、当たり前と思っていることはちっとも当たり前などではなく、自然の「恩恵」であったり、さまざまな「幸運」のもたらした結果であるということも、改めて心に刻んでおかなくてはと思いました。
そう気づくと、
☆穏やかなお天気に恵まれ、
☆家族が<とりあえず元気>で(仮にいろいろな事情を抱えていたとしても)、
☆雨露をしのげる場所があって、
☆暖かい食事やお雑煮を食べられるということは、
本当に幸せなことだなあ……。
と、しみじみ思ったのでした。
ささやかな幸せです。でも、もしかしたら、この上なく充分な幸せなのかもしれない。
そんなことを思った今年のお正月でした。
今年が平和な良い年になりますように!