セレニティカウンセリングルーム

月別: 2007年12月の記事一覧

大晦日

あと数時間で新しい年がやってきます。

皆さまはどんな大晦日をお過ごしですか。

今年もいろいろなことがありました。
来年はどんな年になるのでしょうか。

新しい手帳とカレンダーを前に、明日からの一年に思いを巡らせています。

その時その時を大切に、与えられた出会いやチャンスに感謝してすごせたらと思います。
ワクワクドキドキの好奇心、いきいきエネルギーも忘れずに。楽しい時間は絶対必要ですね、どんなときも。

と、あれこれ欲張ってしまいそうな一年の締めくくりですが、この十分の一でも実行できますように…(と早くも腰が引けている大晦日)。

ともあれ新しい年がやってきます!

A Happy New Year!!
(↑ここだけ年が明けてからお読みください)

焚き火ライブ?!

キャンプファイヤーや焚き火って、なんだか人の心を浮き立たせるような、あるいは心に灯をともすような、そんな何かがあると思いませんか?

火と人間は、原始の昔から切っても切れない仲なのに、今では文明の発達によって、火という姿を見なくてもお湯が沸いたり、料理したりできるようになってしまいました。

それはそれでたいへんありがたいことなのですが、ちょっと淋しい気もします(私がへそ曲がりなため?)。

ロウソクの明かりもたまにはいいなあ、と思えるのと同じ心理でしょうか。

火も、炎も、何かを燃やすという行為も、生活の中から消え去って久しい気がします。

私が子どもの頃は、まだ薪でお風呂をたいたり、炭をおこしたり、落ち葉で焚き火をやったりしました。今、子ども達は直接火を見ることもないですねえ。

そんなことを思って「焚き火をしたいなあ」と言ったら、ある方曰く、

「焚き火?なんでわざわざやりたいの?ウチなんかついこの間も庭の落ち葉を燃やしたよ。ワサワサ落ちて落ちて、もう大変だよ!この時季。」

ですって!

武蔵野の面影が残る住宅地にお住まいの方は違いますねえ。いいなあ。(イヤミではなくホントに)

そこで言いました。

「都会では落ち葉を燃やす場所も、機会もないんですよ。子ども達が見たことがあるのはガスレンジの火くらいじゃないかしら」と。

ということで、焚き火ライブなんて、やってみたいなあって思っていました。焚き火を囲んで、オシャベリをする、音楽を聴く。廻りではバーベキューとかもできたらいいですねえ。

そして、ずっとそんな場所を探していました。そしたら「庭の落ち葉で焚き火」と言ったその方が、と~っても良い場所を教えてくださったんです。

もう~、一目見て感激!こんな場所を捜していたんですというドンピシャリの場所なんです。

さあ、どんなイベントになるでしょうか?まだまだ計画をじっくり練らないといけませんが。お楽しみに!!

迷子とおじいさん

デパートへ行ったときのこと。売り場で品物を選んでいると、どこかから男の人の声が聞こえてきます。

「何かしら?」と思っていると、そのうち子どもの泣き声がしてきました。次第にそれが大きくなります。

声のする方を見ると、エレベーター前にお年寄りの男性と、泣いている男の子が立っています。声を聞いて、近くの売り場から店員さんが一人、そしてまた一人と、駆けつけてきました。

どうやら、迷子の男の子を見つけたおじいさんが、通りすがりに男の子に声を掛けた模様です。

男の子は泣き続けています。おじいさんの声は次第に大声になってきて、「エレベーターが…」「親はどこにいるんだ」「親の顔が見たい」というようなことを言い続けています。

私は、店員さんが来たのでもう大丈夫と思い、買い物に専念しようとしました。ところが、おじいさんの声がイヤでも耳に入ってきます。「親は何してるんだ!」と一層大きな声で言い続けています。

気になって振り向くと、二人の女子店員につきそわれて、男の子が売り場の奥の方へ移動していました。歩きながらも男の子は泣き続けています。こういう時はお母さんの顔を見るまでは不安でしょうがないものです。子どもは泣くことで自分を保っています。

私にも経験があります。自分自身が迷子になったときの経験と、親になってから、息子が迷子になったときの経験が。その経験から言っても、こういうときは親の顔さえ見れば即笑顔なのです。

だから、店員さんに保護された時点で、どんなに泣いていてもお母さんが来れば大丈夫、とホッとしたのです。

ところがです。おじいさんはずっと「母親は何してるんだ!」と怒気を含んだ声を張り上げています。そして、店員さんと男の子が移動する後から、おじいさんもトコトコついていくではありませんか。

店員さん二人が「ありがとうございました」と何度も何度もお礼を言いながら遠ざかっていくにもかかわらず、おじいさんは「どんな親なんだ」「どんな親か顔を見てやろう」と繰り返しながらついていくのです。

なんだかイヤーな気持がしました。誰でもうっかりすることはあります。まして子ども連れで買い物をするのはすごく神経が疲れるし、体力も使います。

十分気をつけていても思いがけないことが起こります。たとえば自動ドアが開いた拍子に子どもが出て行ってしまったり、エレベーターが開いた拍子に乗り込んでしまいそうになったりと、本当に買い物どころではありません。

子どもを預けて出かけられたり、一緒に買い物をしてくれる人がいればよいのですが、場合によっては一人で子どもを連れて買い物をしなくてはならないこともありますし…。そんなとき、ほんの一瞬のスキで子どもが迷子になったりするはあるのです。

男の子と店員さん達が奥に行き、静かになったので、私はとにかく買い物をすませようと品物選びに戻りました。そして、しばらくして振り返ると、お母さんが子どもをダッコして何度も頭を下げているのが目に入りました。お母さんはホ笑顔で何か言っています。おじいさんも何か言っているようでしたが、聞き取れません。その場の様子から、母親を執拗に責めているようには見えませんでした。

お母さんがあんまり嬉しそうなのと、男の子が泣きやんだので、おじいさんも拍子抜けしたのかもしれません。

どうなることかとハラハラしていた私も、やっと買い物に専念できるようになりました。

それにしても、おじいさんはデパート歩きが日課なのでしょうか。買い物をする風でもなく、時間をつぶしているように見えました。それにあの怒りは、おじいさんの中に不満や憤りが溜まっていたとしか思えません。これからは高齢化社会、いろんな世代がどうやってつきあっていくか、お年寄りがどんなふうに自分の時間を使うかなど、考えなくてはいけないこともたくさんありそうですね。

だからこそ、もうあとほんの少し温かい目で、子育て中の親御さん達を見守るゆとりを持ちたいなあと思います。もちろん自戒を込めてですが。

キッカケはオムライス

ホントに何がキッカケになるかわかりません。

ずっと以前、ある場所であるカウンセリングをしていた時のこと。
相談に来られた若いAさん。カウンセリング中に、ふとしたことから、親戚の家で食べたオムライスの話になりました。

昔ながらの卵で包んだオムライスではなくて、バターライスの上に載せた半熟状態の卵をナイフで切って、トロ~リとご飯の上に掛ける、とろとろオムライスのほうです。

Aさん曰く、お盆に載せられ運ばれてきたのは、想像していた昔ながらのオムライスではなく、「ライス&卵焼き」だったのでビックリしたそうです。親戚のおばさんが卵をご飯にのせてナイフを入れると、「ライス&卵焼き」がオムライスに変身!その瞬間のオドロキは感動ものだったそうです。

Aさんは実にいきいきと語ってくれました。あまりに楽しげに語ってくれるので、こちらも一緒になって面白がっていたら、その後もオムライスの話題で盛り上がってしまい、気がついたら面談時間の大半を使っていました。珍しく滑らかな話しぶりのAさからは、また違った一面を見られた気がして、少しAさんの気持ちに近づけたかなあと私も嬉しい気持ちでした(もちろん、ただ漫然とオシャベリしていたわけではなく、そうした効果も期待しつつ、話してはいたのですが)

帰り際、Aさんのひとこと。

「考えてみると、今までで今日が一番たくさん話したような気がします。なぜだかわかりませんが…。」と首をかしげていました。

翌週の面談からAさんの会話は増えて、カウンセリングはワンステップ前に進んだ手応えがありました。

好転のキッカケは意外なところにありましたが、いつも、そのチャンスを逃さずつかむタイミングが難しいです。常にいろいろな話題についてアンテナを張っておくこと、ユーモアの余裕と、決断の勇気。…方向をどちらに振るか、何を話すか、どう質問するかなど。そうしたらすべてうまくいく、ということではもちろんないのですけれど…。

「答えはクライアント自身が持っている」(ロジャーズ)をしみじみ思いました。改めて、じっくり話を聴くこと、大事だなあと。

(プライバシーに配慮して、内容は適当に手を加えてあります)

明日8日はセレニティのイベント…

「明日8日は」とタイトルを書いてから、そうだ真珠湾攻撃の日だったんだ、と気がつきました。で、確かめるためにネットを検索したら、ビートルズのジョン・レノンが銃弾に倒れた日でもあったのですね。(だから夕刊にもジョンレノンの記事が、と納得)

とは言ってもタイトルはそれとは全然関係なくて、セレニティのイベントの話なんです。

明日は午前中が「ミニ瞑想会」、午後が「冬のオシャベリ会」があるのです。

ささやかな会ですが、ゆったりと充実したひとときを過ごしたいと思います。

会場は、二部屋続きの広めの和室。ビルの中なのに、障子を通した柔らかな光が、明るい中にもどこかホッとした<和の空間>を作ってくれます。やっぱり畳って和みますね。

ワタクシ目はこれから明日の準備です。もし、これを読まれて明日フラッと行ってみようかなという方がいらっしゃいましたら、どうぞご遠慮無くお越しくださいませ。^^)お待ちしていま~す。

明日の詳しい内容はこちらを。

ではでは、今日はこれにて。