セレニティカウンセリングルーム

月別: 2009年10月の記事一覧

ジェネレーションギャップ?…携帯にメモする

ジェネレーションギャップという言葉を時折耳にします。ある年代では当然と思われることが、別の年齢層の人達にはまったく違って受けとられる、みたいなことですが、私はそれをコミュニケーションの手段について時々感じています。会話や伝達の手段として何を使うか、ふだんどんな手段になじんでいるかは、けっこう世代や年齢層によって、異なるように感じるのです。

実際に、こんな経験があります。
大学の相談室で、「次回までに、〇〇について気がついたことがあれば、メモしてきてくださいね」とお願いしたことがあります。

その時、私の頭の中には、「メモする=紙と筆記具」のイメージがありました。なので、次回は学生が持参したメモを一緒に見ながら、カウンセリングを進めていこう、そんな心づもりでいるわけです。ところが、そのとき実際に学生がメモしてきたのは携帯電話のメモ機能をつかってでした。

私にとっては、ちょっとしたカルチャーショックでした。今まで、同じように「メモしてきてください」とお願いする場面は何度も経験していますが、携帯電話というのは思いもよらなかったのです。メモと言えば「紙に書く」であったのが、「メモは携帯に」が当たり前になっている事実が(少なくともある年代では)あることを知らされたのでした。

もちろん、若い人たちばかりでなく、日頃携帯を使い慣れている人であれば、携帯電話にメモをすることはあるでしょうから、厳密に世代によるギャップとは言えないかもしれませんが、携帯の機能を使いこなしている若い人ほど「紙より携帯にメモ」の確率が多いと言うことは言えそうです。

カウンセリングの場面で、私が想定していたのは、お互いにそのメモを見ながら、話をするキッカケにしたかったのですが、携帯の小さな画面ではそうもいきません。

そこで、その時は紙を渡し、携帯画面から改めてメモの内容を書き写してもらって、それを見ながらカウンセリングを続けました。

紙にメモしてもらうと、付随的にメモに書かれた内容以外の情報も受けとることができるというメリットもあります。字のうまいヘタということではなく、その人の個性が文字や書き方には自ずと現れているからです。

そんなこともまた話のキッカケにすることもできますし、ささやかなことが大事な情報源になる場合もあります。

いずれにしても、コミュニケーション手段一つにしても自分の思いこみを捨てて、それを使いこなしている人達の日常感覚についても、ちゃんとキャッチできる状態でいたいものだと思ったことでした。

瞑想会の会場予約

前回瞑想会のことを書いたので、関連の話題でもう一つ。

先日は、久々に新規参加の方々を迎えての瞑想会でした。開催そのものが5ヶ月ぶり(!)です。
「(瞑想会)行きたいんですけど…(日が合わなくて)」という声を、時々お聞きします。「瞑想会に関心を持ってくださっている!」と嬉しくなる反面、年に3回、4回では、「日程が合わなくて当然ですよね」と、申し訳ない気持ちになります。何とかもうちょっと回数を増やせたらと思うのですが(と言いつつ、会場の確保ができなくて、またまた次回は3ヶ月先になってしまいました。すみません。1月23日です)

 早め早めに日程を設定すればよいのですが、瞑想会という性質上、あまり機械的に決めたくない感じがしていまして、「そろそろ瞑想会の開催どきかな」と“ひらめいた”時に会場を予約しようとするものだから、その時はすでにほとんど予約で埋まっているという状態なのです。おまけに、二部屋続きの和室を両方とも借りるので、一部屋でもすでに予約が入っているとダメなのです。加えて、ファシリテーターsohamと大本の日程調整が入ります。

 そんなこんなで、年間3~4回なんていうことになってしまっています。それにもかかわらず、もう丸6年になるのです。当初は、「とりあえず、まず1回」と始めた会でした。そして、1回やってみたところ、好評で、参加の方々から「2ヶ月に一度くらいがちょうどいい」とご要望をいただき、スタートしたのでした。それがこんなに続くとは、正直予想していませんでした。

何となく始めたところそのまま続いてしまったなんて、計画性のなさの証明みたいで恥ずかしいのですが、逆に言えば、ごく自然な流れでいいのかもしれないとも思えるし……。とまあ、こんな感じでやっています。
もしご興味ありましたら、一度体験してみてくださいね。

タロットカード

先月23日に瞑想会がありました。瞑想会では、最初にちょっとしたお遊びで、タロットカードを引くことが多いです(プログラムの都合で、ないこともありますが、その時はちょっとガッカリ)。

で、今回私の引いたカードが、またすごいカードでした。カードの絵がスゴイ。
 …座禅を組んで座った人のチャクラから炎が立ち上り、頭上に稲妻が走って、肩のあたりからバラバラと小さな人が落っこちていく。カードの文字は「サンダーボルト(落雷)」。落ちていく人は古い私でしょうか?意味深長ですね。思い当たる事柄があるような、ないような…。それとも、これから「サンダーボルト」がやってくるのでしょうか?

いずれにしても、今、この時期にこのカードを引いたことには、自分の今の状況から自分なりに意味が見出せるし、納得できるのです。こんなふうに、いつものことながら、参加者それぞれが引いたカードと各自のフィットの仕方が絶妙で、それが面白く、チョッピリ不思議でもあります。

さて、「サンダーボルト」、どう向き合うか…。

セレニティ通信号外(ジェンダーを巡って)

昨日今日と、日本列島は台風に見舞われましたが、皆さんの所はお変わりありませんでしたか?

東京の職場に勤務する若者Aくんより、メール有り。「職場に行ったら誰も出勤していませんでした(笑い)。・・・」Aくんはたまたま職場が近く自転車通勤とのこと。電車が軒並み止まってたいへんだったようです。私も今日が大学の担当日だったら、とても時間までにはたどり着けませんでした。

ところで、珍しく、というか今回初めて、セレニティ通信の号外を出しました。号外といえば、よく駅頭で配られる新聞の号外を思い浮かべます(と言っても、私はまだ一度も号外なるものを手にしたことはないのですけれど)。セレニティで出した号外は、そんな緊急性のある新聞の号外とはちょっと趣が異ります。

「特集号」「臨時号」「〇〇編」などなど、いろいろ考えた末、<35号と同時発行で、通常の内容とは趣が異なる>から、「号外」としました。

といったネーミングについては、さておきまして、、、、、。

内容は、セレニティのキーワードである「女性」の問題=性差別の問題をとりあげています。実体験を率直な言葉で語ってくださったKさん。Kさんを支えて法律や制度に訴え、共に闘われた夫のMさん。それぞれ、報告してくださいました。

また、その後、号外に寄せて、読者のお一人から励ましのメールと感想を頂戴しました。感想をお寄せ下さったのが、70代の男性というのも嬉しさ倍増です。勇気が湧きます。

私も、ともすると「男性だから、年配者だから、性差別に関して理解がないだろう」と思ってしまいがちですが、だとすると「女性だから」「若いから」といって差別するのと同じことになってしまいますよね。私の中にもそんなバイアスが掛かっていないかどうか、常に気をつけていかなくてはと思いました。
もちろんこの場合、ほっこり庵さんについては別です。日頃の活動を存じ上げていますから。

曇りのない目で見ることの難しさを感じると同時に、それは自分に見えていない部分が多いだけ、可能性の広がりでもあるのだなあと希望も感じます。年齢や性別に縛られず、自由に志や感性を同じくする人とネットワークを築いていかれたらなあと思います。

号外はこちら
または、トップページ右側の「セレニティ通信」からお入り下さい。

音祭りのわくわく…下地・下舘ライブin原宿

あれよあれよという間に、夏が終わり、気がつくと、季節はすっかり秋の風情。今年の夏は、何となく実感がわかないまま通り過ぎたかのようです。

近所の空き地に柿の木があるのですが、その下を通るたびに柿の実の赤みが増していくのが、季節のモノサシみたいに思って見ています。

というわけで、芸術の秋ですね(食欲の秋とも言いますが、それはまた別の機会に)。

もう5年前になるのですが、セレニティでは「2200kmを結ぶ音祭り!」という音楽イベントを開催しました。→こちら
写真はこちら

そして第二回目を2006年に。2回目の音祭りの写真

その時、イベントの企画から演奏まで終始お手伝いいただいた下館直樹さん(さいたま在住のギタリスト・作曲家)と、その時共演していただいた下地勇さん(宮古島のシンガーソングライター。沖縄から埼玉まで来てくださったことに、まず感謝!)が、東京で再共演することになったそうです。

といっても、もちろんセレニティの企画などではなくて、下地さんの7枚目のレコード発売記念ライブツアーの東京公演になります。

私にとっては、夢の共演なんです。何しろセレニティの活動がご縁で下館さんに出会い、セレニティを通じてお友達になったY子さんに誘われて行った音楽イベントで下地さんの歌を聞き、それが音祭りの開催へとつながったのですから…。

(今、こうして写真を見ると、ホントに多くの方にお世話になったなあと、改めて感謝しています)

最近はバタバタしていてあんまり(というかほとんど)ライブにも行かれないのですが、今度ばかりは行かなくっちゃ!さっそく友人に声を掛け、チケットも入手済み。用意万端で「わたしの秋」を待っているところです。

下館さん、下地さん、それぞれの世界を広げて活躍していらっしゃるのを見聞きするにつれ、「私もがんばらなくっちゃ」と、明るく楽しく励みにさせてもらっています。

11月14日夜、ラフォーレミュージアム原宿ですよ。久しぶりにお二人の生演奏を楽しみにお出かけになりませんか、って何で私が宣伝しているんでしょう。あの音祭りのワクワクを、つい思い出してしまうからなんでしょうね。

やっぱり、変なカウンセリングルームですね。でも、これがセレニティなので、ご容赦下さいませ。

今回のセレニティ通信の表紙に取り上げた言葉、
「The Sence of Wonder」(レイチェル・カーソン)
私は勝手に「わくわく、どきどき」って訳してるんですが、子どもは「わくわく、どきどき」の固まりですね。でも、私たちおとなだって、幾つになっても「わくわく、どきどき」持ち続けましょうね~、皆さん!!

<わくわく、どきどき>の宝物をたくさん、たくさん見つけましょう~♪