セレニティカウンセリングルーム

月別: 2010年12月の記事一覧

変化は内側からやってくる

今年も残すところ今日一日。また今年も、ブログの頻繁な更新はできませんでした。と深く反省するとともに、無理な野望(?)は捨てて、来年は書けるときに書こう(今年と同じだ!)と心に決めました。そんなぐうたらブログですが、お時間のできたときに、たま~にお立ち寄りいただければそれだけでもう嬉しいです。

年末年始と言っても、かつてのようなゆとりも感慨もないこの頃ですが、それでも最寄り駅の商店街はそれなりに師走の活気が見られて、「ああ、お正月が近いんだなあ」と実感することができます。

ところが、大学に通う通勤途上の乗換駅は、周辺のお店がどんどん閉店して淋しい限りです。周辺はベッドタウンとして、人口はそれなりにあるはずですが、駅前なのにバタバタとお店が閉まっていくのです。Kフライドチキンが2年前に閉店、今年はMハンバーガーが閉店、その間にも小売店が幾つか閉店して、残る大手のスーパーも撤退するとかしないとか…。

駅前にポッカリとできた空き地を見ていると、これは終わりではなく、スタートなのかもしれないと思えても来ます。たくさん売って、たくさん消費して、人がドッと集まってくる。そんな光景が当たり前だった時代から、変化が起きざるを得ない状況になっていることは確かのようです。いろいろなことが組み替えられて、新たな発想やものの見方から、今までにない新鮮なことが起きてくるのかもしれません。

それが何かはわかりませんが、起きるとすれば一人ひとりの心の中から、ゆっくりと起きてくるのでしょう。また、そうした変化がなければ状況の好転は望めない、そんな時代かもしれません。

何だか今日は勝手な状況分析めいたことを書いてしまいましたが、決して後ろ向きになっているわけではありません。むしろ、一人ひとりの潜在的なエネルギーを活かしていく時が、これから来るような気がしています。

大学の相談室で、カウンセリングルームで、いろいろなことを感じては、思いめぐらせています。焦らずに、こんな時代だからこそ、外よりも内(自分)に目を向けつつ、自分自身を大事にして過ごすことができれば、そこから出てくる一人ひとりの持つエネルギーが、変化の原点になっていくのではと思えます。

抽象的な表現で、何だかわけのわからない文章になってしまったとしたら、すみません。
ともあれ、今年も一年間、ありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えください。

思わず、うるうる!トイ・ストーリー3

またまた長らくのご無沙汰、失礼しました。今年もあまりブログが更新できないまま、あっという間に12月も半ばになってしまって…。あ~らら~ですね。まったく!

11月はけっこう私自身の研修が続いて、その後、珍しく熱を出して二日ほど寝込みました。ほとんど10年ぶりというくらい珍しいことなのですが…。

そんなこんなですっかり更新が滞っておりました。その間、ブログに書きたいこともチラホラ浮かんではいたのですが、以前よりさらに加速度を増してきた物忘れ度により、書きたかったことはメモする間もなく、思いつくそばから消え去っていったのでした。さて、そんな中でも消えなかった、映画の感想をひとつ。

「トイストーリー3」。夏休みのファミリー・子ども向け映画と思い、期待しないで(失礼?)見たのですが、とんでもない。なかなか見応えがありました。中でも、あるシーンでは胸に迫るものがあって思わず涙…。

すでにご存知だと思いますが、オモチャが主人公の映画です。オモチャの持ち主アンディが大学に入学することになり、オモチャは屋根裏部屋にしまわれることになりました。ところが、ちょっとした手違いが重なって、オモチャ達はゴミ処理工場に送られてしまいます。工場では集められたゴミ(がらくた)と一緒にベルトコンベアーに乗せられ、破砕機めがけて流されていきます。このまま流されて機械に掛かれば粉々です。滝壺に向かう川の流れのごとく、目前に迫る機械に吸い込まれていくがらくたを目にして、オモチャ達はなす術もなく恐怖の声を上げます。

その時、オモチャの一つバズ・ライトイヤー(宇宙戦士のロボット)が一計を案じます。両脇のオモチャに手をさしのべたのです。右のオモチャと手をつなぎ、左側のオモチャと手をつなぐ。そして仲間は次々に隣のオモチャと手をつなぎあい、横一線に並ぶと、みんなの顔から恐怖が消えて、柔らかなほほえみさえも浮かんできます。その間にもベルトコンベアーは容赦なく、オモチャを乗せて破砕機に向かって進んでいくのですが・・・。

ここで、思わず涙腺が緩んでしまったんですよね~、不覚にも。
たとえ状況が好転しなくても、人は恐怖から救われて、笑顔にさえなることができるのだ。人と人とのつながり、心の交流さえあれば、人は不安や恐怖さえも乗り越えることができるのだ。そんなメッセージさえ読み取ってしまったオモチャ物語。なかなかのものでした。

で、この話を20代の人にしたら、「泣く場面が違うでしょ。普通はオモチャとアンディの別れのシーンでしょう」って。レビューを見たら、やはり別れのシーンに感涙というのが多かったです。世代によって違うのかなあ、それとも私が変わってるのかなあ?でもまあ、人それぞれと言うことで…。