セレニティカウンセリングルーム

月別: 2021年4月の記事一覧

お花見の季節の日比谷公園

例年お花見の時期を逃していた私ですが、今年はこれから満開という時季に桜を見ることができました。

東京で用事をすませた後、本当は千鳥ヶ淵まで足を伸ばしたかったのですが、この日は履き慣れない靴だったので足が痛くなるのを避けて日比谷公園で我慢しました。

「我慢」というのは、日比谷公園は桜の木の本数がそれほど多くないのです。なのでお花見で賑わうことはあまりないように思います。ですが、私としては結構好きな公園です。

桜の季節に限らず、いつ行っても花壇にはその時々の花々が咲きそろい、樹木が季節の変化を見せ、歩く楽しみと憩いを提供してくれます。コンパクトだけど幹線道路からサッと入ることができて、ほんの1~2分で静かな環境に浸れる、まさに都会のオアシスだと思います。

昼下がりの公園では、若葉の木々が都会のど真ん中にいても深呼吸したくなるくらいの開放感と、芽吹く季節の躍動感で全身を包んでくれました。この日はコロナのせいなのか、以前のようにベンチが人で埋まることもなく、のんびり散策する人の姿が目につきました。

一方、数少ない桜の木の下にはスマホをかざす人が5~6人。
日比谷公園の桜の木は、千鳥ヶ淵や上野公園の桜よりも絶対1本ずつへの注目度・人気度が高いはずですね。
晴れて風も強くなかったので、お花見には絶好のお天気でした。

満開には早かったですが、散り際の桜ではなく、今年はちゃんとお花見ができてホッとしました。お花見は別に義務でもないのに、行かないと何か春のイベントをやり残したようなもったいないような気になるのが不思議です。

昔の人が桜の季節になると気もそぞろになったというのも何となくわかる気がします。それを歌に詠んで文化にまで昇華した時代のダイナミズムと包容力を感じます。娯楽が少なかった時代だからこそかもしれませんが、月や花がもっともっと身近な存在だったでしょうね。そう考えると、年に一度桜の開花に気もそぞろになるのも悪くない気がしてきました。