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頭の切り替え、ヒントは数独から

パズルやゲームとか、私は普段ほとんどやりません。嫌いなわけではないのですが、なんとなく…です。
ところがある週末、ふと新聞のパズルコーナーに目がとまり、見るとそこには、「数独」というパズルが載っていました。マスの中に数字が並んでいて、所々空欄になっています。何の気なしに、解いてみることにしました。

1から9までの数字を使って、同じ数字が隣り合わないように縦横のマス目を埋めていくパズルです。難易度の低いものから高度なものまで、解き方もいろいろあるみたいですが、詳しくは知りません。

とにかく、その時のことがきっかけになり、それ以来、たまに週末の新聞で数独を楽しんでいます。

簡単に解けるとスッキリします。…ミニ達成感!
簡単に解けないときは解けないで、「よし解いてやろう」と挑戦のしがいがあります。…さらに達成感!

「別にこれが解けないからって、どうっていうことないのになあ。それに解けたからといっても、どっていうこともないんだけど…。」な~んて心にブツブツ言いながら解いています。

意味もないことでもやりたいからやっている、人生ってそんなもんさーと。

ところで、数独をやっていて気づいたことが一つあります。数独はじっくり考えるよりヒラメキの部分が結構大きいみたいです。じっくり考えすぎると泥沼にはまります。いや、考えてはいけないのかも。考えずに、順序よく理詰めで行くとスッキリ入るといったほうがいいのかな。

では、そんな時どうするか。
解決策は、行き詰まったら視点を変える、それでダメならいったん中断して離れる。別のこと(仕事や家事や、出かけるとか)をしてからまた戻ってくると、今度はパッと解答が見つかることがあります。あんなに考えてわからなかったのに、今度は一瞬で解答が見つかるのです。ホントに不思議。

「視点を変える」

それも難しくなったら、

「いったんそこから離れる」

このことは、私たちの日常の思考や行動にもヒントになるのでは?っと、私としてはちょっとした「発見」の気分でした。

私たちは、行き詰まったとき、「もっとがんばれば、なんとか突破できるだろう、とさらにがんばる。それでもうまくいかないとガンバリが足りないからだと思い、もっとがんばる。それでもうまくいかないとだんだん息切れがしてきて、絶望的な気分になったり、自分に力が足りないせいだという誤った認識に陥ってしまう。そして次第に挑戦する気も失せてしまう。…なんていうことを日常やってしまっている気がするのです。

ひたすら疲れて徒労感だけ残って…。

そんなとき「視点を変える」「いったんそこから離れる」のは、けっこう有効な手段ではないかと思ったわけです。

そんな気づきももらえた数独は、頭の切り替え練習にはもってこいかも。数独の本を買うほど熱心ではないけれど、週末の新聞のパズルは、今しばらくお楽しみの時間になりそうです。