セレニティカウンセリングルーム

関連するコトバ 『 リフレッシュ 』

語る・ほぐす

今日、こちらは強い北風は拭いたものの、お日さまいっぱいの春の陽気でした。

東京では桜の開花も始まっています。春がやってきたんだなあと、例年だと弾むような明るさがあるはずなのに、今年はなんだか季節を楽しむ気持ちになれません。

・・・あの日から時間が止まってしまったかのような、さもなければものすごく時間の歩みがノロノロとしているような・・・。

先日、地震の後に久しぶりに会った友人達とおしゃべりをしたのですが、やはりどうしても震災や放射能汚染のことに話題が集中してしまいました。入ったカフェの隣りの席からも、時折耳に入ってくるのは、「停電」とか「ヨウ素」とか・・・。話さずにはいられない、誰の中にもそんな気持ちがあるのかも。

考えてみると、それはとても自然なことかもしれませんね。こういういわば「非日常」が続いているようなときは、話して誰かに聞いてもらう、また、お互いに聞きあうことは、気持ちが落ち着き、自分の中でさまざまな感情が無理なくおさまっていくきっかけになってくれるし、それは心のケアにつながっていきますから。

また、心と同じように、からだのケアも必要なときですね。からだをほぐさなくては・・・。こういうときはからだもギュッと縮こまって緊張しているはずなので、緩めてあげることが大事になってきます。

なんて、偉そうに言ってしまって、私自身できていなくて、、、お恥ずかしい。

と、そんなことを思っていた矢先、ひょっこり整体の帰りだという友人二人が尋ねてきて、たった今しがた受けてきたばかりの整体の方法で、ケアしてくれました。短時間でしたがスーッとほぐれて、気持ちよかったですよ。自分でも気づかないうちに(なんとなくわかっていたんだけど)、たくさんからだにためこんでいたみたいで、終わったら目がパッチリスッキリ!お二人に感謝しなくては!

人にやってもらうほどの効果ではないですが、自分でできる簡単な方法があります。こんな簡単なことでも、やるとやらないでは違うのですよ。
自分で「緊張しているな」「違和感があるな」、と感じる部分(たとえば頭や肩や首など、気になる所どこでも)に手を当てて、目を閉じ、しばらくそのままいます。頭の場合は両手で挟むような感じで。呼吸は自然に。そのとき、手を当てている部分を意識します。からだの体温や感触を感じながらそのまま手を置いています。バックに静かな曲などを流しながらやってみるのもいいですね。ただし、イヤホンやヘッドホンはNO。

呼吸がラクになり、もう十分だなと思ったら、静かに手を離して、目を開けてください。

軽くリフレッシュしたいとき、よかったら試してみてくださいね。

キャンパスの緑でリフレッシュ

新緑のキャンパス 学生相談室の窓から見える風景です。木々の向こうには、森林浴にピッタリの深い緑の丘陵地帯が広がっています。たまに散歩途中のおじいさんが、ベンチに腰を下ろして、林の中を眺めていたりします(大学の先生ではないと思うのですが・・・、もしそうだったら、ごめんなさい!)。写真を撮ったときは気づきませんでしたが、撮った写真をよく見ると、いつの間にか日射しは初夏を思わせる強い日射しになっているのですね。

相談室の重たいサッシの窓を開けると、にわかにいろいろな野鳥のさえずりが聞こえてきます。自宅の近くでは聞いたことがないほど、バラエティに富んだ小鳥の鳴き声が聞こえます。それだけでもふーっと力が抜けていく感じです。

そして、小鳥のさえずりとともに、木立の匂いに包まれます。フェトンチットでしたっけ、樹木の出す香りにはリラクセーション効果があると言われますが、そんな効能は抜きにしても、かぐわしい木々の匂いとおいしい空気を吸い込むと、それだけでからだの隅々にまで、すがすがしいエネルギーが広がる感じがします。「3分間リラクセーション」とでも言えそうです。

新鮮な空気を吸った後は、また重たい窓を閉め、大きな鍵をガチャッと閉めると、またいつもの学生相談室の静寂と現実がもどってきます。お昼休みの束の間のリフレッシュです。

リフレッシュと言えば、朝、相談室までキャンパスを歩いてくるときも。わざわざたくさんの木々の横を通り抜けて来るルートを選んでいるのです。若葉がフワフワとそよぐ、枝がシダレヤナギのように垂れ下がっている木の下を通って、白いハナミズキ(もうとっくの昔に咲き終わってしまいましたが)の並ぶ通路を眼下に見つつ、(芝生を育てる)養生のためのロープが張られた芝生を抜けて、相談室のある建物に入ります。

わざわざ回り道したり、階段を上がったり下りたりしながら移動する私みたいな人もあまりいないかもしれませんが、せっかくこんなに木々の多いキャンパスなのだからと、回り道を楽しんでいます。

でも、帰りはそんなこと言ってられません。終業時刻になるやいなや、大急ぎで部屋の鍵を掛け、担当スタッフへの挨拶もそこそこに、脱兎のごとく相談室を飛び出します。バスの時刻がぎりぎりなのです。

でも、そうして乗ったバスの窓からは、またもや自然を感じることができます。浅い緑色の鏡のように、キラキラと輝く田植えのすんだ田園地帯を目にすることができるのです。こんなふうに、四季の変化をそこここで感じることができるのは、ささやかながら幸せなことだなあと、しみじみ思っているこの頃です。