セレニティカウンセリングルーム

「すみません」と「ありがとう」

つい最近、あるブログのコメント欄で次のような言葉に出会いました。

「ほめられたとき『いえいえ』などと言わずに、素直にありがとうというのが関西では当たり前だった…」と書かれていました。

「ほお~、なるほどね!」と、ことさら興味をひかれて読んでしまったのには理由があります。

5月のアサーション・トレーニングでは、<ワンポイント・レッスン>で「すみません」と「ありがとう」という言葉を取り上げました。

日頃、お礼や感謝を伝えるときに「すみません」と言う場合がありますが、「すみません」と「ありがとう」ではどんなふうに違うのかを、実際にロールプレイで体験して検討してみたわけです。

そうすると、「ありがとう」と言ったときのほうが、相手に嬉しい気持ちが伝わりやすいし、相手からもすっきりと受け入れられるとわかり、「そんなふうに素直に言えたらいいですねえ」と、参加者の方とも話したばかりだったからです。

なるほど、関西では「ありがとう」が当たり前だったのか………。「軽いカルチャーショック」と言っては大げさですが、私の経験からも、確かにそう言われてみれば思い当たる節もあれこれ見つかります。

コメントの主は東海地方在住の方だそうですから、関西と東海でもこうした違いがあるということは、関西と関東ではもっと違いがあるということなのかもしれないなあと、妙に納得してしまいました。

全国津々浦々、(少なくとも標準語の場合は)同じ日本語を同じように使っていると思ってしまいがちですが、実は地域によって、言葉の使い方やニュアンスに微妙な違いがいろいろあるのかもしれませんね。

それにしても、ちょっとしたひとことでさえ、人により、地域により、受け止め方や表現の仕方もさまざまなんですねえ。そう思うと、複雑で面倒だけど、言葉ってホント面白いです。

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