一年ぶりに「セレニティ通信」の編集に取りかかっています。年3回は発行するつもりだったんですが、どうしちゃったんでしょうねえ(他人事みたいですね)。
サボっていたわけではないのですが…。通信の発行は結構エネルギーがいるみたいです。エイヤッとばかりに作らないと作れない、そんなエネルギーです。
などと言って、言い訳をしておりますが、とにかくもうちょっとでお目見えしますので、楽しみにしていてくださいね。A4二つ折り12ページのホントに小さな冊子ですが、セレニティからのメッセージです。
皆さんからのお便りや原稿で成り立っています。吹き抜ける一陣の風のように…、あるいは冬の日だまりのように…、なぁ~んて大げさですね。ほんのちょっと何かを感じていただければ嬉しいです。
サイトにもWEB版を近いうちに掲載します。
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もうすぐ夏休みも終わりです。そのせいか、最近、街中で子ども達の声があまり聞かれなくなった気がします。家で宿題に追われているのかな?
さて、近々衆議院選挙が行われます。カウンセリングの現場と政治とは、何の関係もないように思われそうですが、それがそうでもないのです。
大学の相談室の場合ですと、相談に来る学生さん達の家計を気遣う度合いが、グッと切迫感を持ってきた気がします。
進路・成績・人間関係など、学生達はいろいろな悩みを持って相談室に来るわけですが、「親の生活が苦しいので留年はできない」という、いわば背水の陣で、悩みを抱えて相談室にやって来る学生が増えた気がします(相談そのものが金銭的なことではなく)。
なので、じっくり相談するとか、精神的なケアを優先させるというよりも、経済的理由で解決の選択肢が限られる中で、じゃあ当面どうしたらよいかといった方向づけになってしまいます。
また、大学の経営上の生き残り策が、大学教育のあり方をゆがめ、結局それが学生の意欲の減退につながるという、個々の学生にしわ寄せが来ている面も少なくないような気がします。
こうしたことは、相談室では解決のつかない根深い問題で、国の教育政策に絡んで起こってくることです。
女性の方のカウンセリングの場合は、明に暗に、いろいろな形で社会の矛盾を背負わされた部分が多いのは、今に始まったことではありません。
男性が育児休暇をとれない、残業続きで夫も疲労の限界、だから夫の手助けは得られない、……お子さんの教育のこと、学校とのやりとり、ご夫婦の会話、……カウンセリングの現場には、社会の矛盾が噴出します。こうして「政治」はさまざまな場面に顔を出してきます。
と、こんな風に言ってしまうと、何だか絶望的な状況のようですが、そんなことはありません。
社会が変わらなくても、個人の日々の生活を変えることはできる…と始めるのがカウンセリングです。
そして実際、たとえ小さな変化でも変化が起きれば、人はそこに希望を見出して歩き出すことができるし、それが大きな歩みの一歩になるチャンスもいっぱいあるのです。
カウンセリングによる自分の一歩も大事にしながら、政治への希望や期待も忘れないでいたいなあと思います。
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立秋も過ぎて、ようやく真夏のお天気になってきた埼玉です。カンカン照りの暑さです。
が、この暑さがないと畑の野菜も育たないし、お米の出来にも影響が出るので、なくてはならない暑さですね。
さて、久しぶりにサイトのリニューアルをしました。内容的にはほとんど変わりありませんが、構成を変更しました。必要な情報に早くたどり着けるようになったのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
ご覧になっての感想などありましたら、お聞かせくださいね。
待望のお盆夏休みですが、部屋の片付けなどしているうちに、あれよあれよと日が過ぎてしまいました。
皆さんはどんなお休みをお過ごしでしょうか(「仕事が忙しくて、それどころではない」という方もいらっしゃるかもしれませんね)。のんきですみません。
このところ、ちょっと体力消耗気味なので、リフレッシュして秋を迎えたいと思います。
皆さまもどうぞご自愛くださいませ。
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暑中お見舞い申し上げます。
このところ関東地方は、梅雨に逆戻りのようなジメジメお天気が続いていますが、皆さまはいかがお過ごしですか?
豪雨に見舞われた地方の皆さまにはお見舞い申し上げます。
朝から外を元気に走り回る子ども達の声が聞こえてくると、夏休みだなあと実感しています。そんなにぎやかさをアクセントに仕事をしています。
「暑い暑い」ってぼやきたくなるのですが(実際ぼやいてるんですけど)、夏を味わいながら過ごせたらなあ。
夏の空、夏の風、草や木々、水の色、そして味覚も…。今だけの楽しみですものね。
体調に気をつけて(自分に言ってる)、それぞれの夏を、ステキなことを見つけて過ごすことができますように…。
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今から20年ほど前、都内の某所に小若順一さんを訪ねて話を聞く機会がありました。当時の団体の名称は忘れました(現在「日本子孫基金」と改称)が、食品の放射線照射やポストハーベスト(収穫後の農薬散布)など、食品の安全性について啓発する市民団体で、小若さんはその団体の代表でした。
輸入小麦の安全性への疑問、国産小麦のおいしさ、そんな話をしながら「学校給食に国産小麦パンを導入できないだろうか」というような話題を持ち出した記憶があります。
小若さんの話では、価格その他の面で(ふわふわしたパンにならない国産小麦の特性が理解を得られるかどうかとか、それを克服する技術の面で難しいとか)、現状では非常に難しいという話でした(予想通りの答えではあったのですが、それでも聞きに行ってしまうところがしつこいというか、私のアホさ加減だなあと…)。
「安全性を考えたら国産小麦のほうがいいに決まっている。だけどどう考えても今は難しい」必要性と同時に現場の困難も知っている人の発言なので説得力がありました。「ヤッパリ無理か」とガッカリしたのを思い出します。
というように、学校給食に国産小麦パンを導入することは、当時としては考えるのも愚かといって良いほど、まったく現実離れした問題だったのです。
しかし、あれから20年。
今では学校給食に国産小麦パンを導入している学校があちこちで見られます。4~5年前、初めてそのニュースに接したときは感慨深いものがありました。
「変わるんだ!変われるんだ!」っと。
同時に、たぶんこれは給食の問題だけではないはず、とも思いました。
教育にしても、子育てにしても、問題と思っていることや疑問に思っていることは、地道に変える努力をしていけば、きっと変えることができる、そう気づかされたのです。
もちろん、何もしないでいては変わりません。
学校給食での国産小麦パン導入にしても、そこに至るまでには、多くの関係者のひとかたならぬ努力があってのことです。消費者の安全な食べ物を求める気持ちや環境問題への関心などが、政治を動かし、社会を変え、実現への力になったのだと思います。
あきらめないで、進むこと。
給食パンが教えてくれました。
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